遠回りして帰ろうか〜♪


 近頃、月がとても綺麗だ。空も、雲が無いせいか、深く黒く澄み渡っている。盆地の寒さにはほとほと閉口しているが、この夜空の美しさが空気の冷たさによるものだ、と思えば辛さも幾分和らぐ。というのは嘘だが、しかしそう考えて耐えることにする。

 で、冒頭の歌なのだが、これには裏の意味があるらしい。というのは、意中の人と、一分一秒でも長く一緒に居たい。けれども、それをそのまま口に出すのは躊躇われるから、月の美しさをだしにして、別れまでの時を引き延ばしているのだとか。
 私は、指摘されるまでそれには気付かなかったが…。ちゃんと、行間(というか、雰囲気と言うべきか)を読まねばならなかったのだな。

 しかしまあ、可愛いものですな。人によっては、「月が云々」などとは気障な言いようだ、と思われるやもしれない。けれども、「一緒に居たい」と言えずに、口実を作っているところなどは、なかなか微笑ましい、と私は思う。照れを隠しながら、もごもごと口にしている青年の姿が目に浮かびそうだ(別に、こういった初々しさや恥じらいが若者の専売特許だ、などとというつもりは更々無いが)。
 色恋沙汰で計算なんぞをするのは浅ましい、という非難がある。確かに、打算的な付き合いのことを指すのならば、そうかもしれない。
 しかしこの場合は、その例には当てはまらないだろう。察するに、意中の人との距離は、馴れ合うというほどには縮まっていなさそうだ。そういう状況下で、帰り道を歩きながら月見をしましょう、ときたもんだ。ただただ、相手と近付きたいが為の口実作り(少なくとも、今のところは)。そういう計算なのだから、愛い奴じゃ、とすら思える。頑張れよ、とも言いたくなる微笑ましさがある。
(人のことばかり言うてんと、お前こそ頑張れよ、と突っ込まれるかな…? ←自虐)


 そういえば、獅子座流星群を見ていなかったな…。既に寝入っていたので、すっかり忘れていたのだ。しまった。折角の良い機会だったのにな…残念。

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