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新年を間近に控えて
2001年12月27日 何か総括らしきものを、と考えていたのだが、あいにく、時間が無い。
だからというわけでもないが、今年の最後は、本からの一節で締め括ってみる。ちょっと手抜きっぽくて失礼…しかし、私の好きな文章なので、機会を見て引用してみたかったものですから。
極楽は、ちょっと手を伸ばせば届くとこにある。地獄は、うっかりよろけるその足元にある。
いちばん身近な極楽は、「湯と酒」。はだえを包む湯のぬくみ、のどを震わす酒のなさけ。幸せになるのは簡単だ。
不幸になるのも簡単だ。いちばん身近な地獄は、「自己嫌悪と人間不信」。危機一髪のナマコが内蔵を吐き出したような寒々しい脱力感と、砂漠に転がる球根のような暑い絶望。
おなじ手間なら、ぜひ、極楽を。
「湯を召しませ、召しませ銭湯を」。そして、酒も少々。
杉浦日向子『入浴の女王』(講談社文庫)より
では、一足早いですが、皆さん、良い年末年始をお過ごし下さい。
だからというわけでもないが、今年の最後は、本からの一節で締め括ってみる。ちょっと手抜きっぽくて失礼…しかし、私の好きな文章なので、機会を見て引用してみたかったものですから。
極楽は、ちょっと手を伸ばせば届くとこにある。地獄は、うっかりよろけるその足元にある。
いちばん身近な極楽は、「湯と酒」。はだえを包む湯のぬくみ、のどを震わす酒のなさけ。幸せになるのは簡単だ。
不幸になるのも簡単だ。いちばん身近な地獄は、「自己嫌悪と人間不信」。危機一髪のナマコが内蔵を吐き出したような寒々しい脱力感と、砂漠に転がる球根のような暑い絶望。
おなじ手間なら、ぜひ、極楽を。
「湯を召しませ、召しませ銭湯を」。そして、酒も少々。
杉浦日向子『入浴の女王』(講談社文庫)より
では、一足早いですが、皆さん、良い年末年始をお過ごし下さい。
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