縦縞模様の厄介者

2002年4月22日
 2年ぐらい前から、私はアロエを育てている。アパート暮らしだが、1階の角部屋なので、横の土地に鉢植を置かせてもらっているのだ。
 この春、植替を済ませ、多少は元気になってきたのを喜んでいたのだが…。

 春はまた、虫たちが土中からぞろぞろと出てくる季節でもあったのだ。
 ゲジゲジの類もさることながら、特に最近、目につくのが、ナメクジである。いつもは見つけ次第、盛り塩もどきを施すことにしている(その辺りの土の塩分濃度が異常に高くなっているとすれば、それはもしかして私のせいかもしれない…)。が、それもいい加減、辛気臭くなってきた。希釈した木酢液なども、試してみてはいるのだが…。

 というわけで、どこかの日記で読んだ、「ビールでナメクジを集めて一網打尽」作戦を決行することに。昨夜、店子の親睦会があったので、そこで飲み残しのビールを貰って実験開始。とはいっても、丼状のいれものにビールを注ぎ、鉢のすぐ側に置いておくだけなのだが。

 ここに翌朝、ナメクジがうようよしているのかと想像すると、少々気持ち悪さを感じるともに、怖いもの見たさだろうか、何故かわくわくもしてくる(変態か?)。実は昨夜、同じアパートの店子である友人にこの話をしたところ、
「そんな方法を知ったからといって…実行しようとするなんて、それが怖いー」
と言われてしまったが、虫を恐れていて園芸は出来ないのだ!(と、自分に言い聞かせている私)
 しかし、こんなことでうきうきしてしまうのは、自分でもちょっと変かなあ、と思ってしまった。思いつつも、つい気になって、夜中に玄関扉を開けて見に行ってしまった…しかも2度も。
 だが、あまり人の気配を悟られても、虫たちが怖気づいて出て来ないかもしれない、と思い、寝ることにした。

 翌朝。ひそかに心躍らせつつ見に行く。
 …しかし、予想に反して何もいない。猫の子一匹ならぬ、虫の子一匹見当たらない。
 どういうことだろう? うーむ。
 ん、もしや、その前日にたくさんのナメクジを成敗した(降雨の為か、うようよと出現していたのである)からだろうか? それで、その場のナメクジの数そのものが少なくなっていたのだろうか? 謎である。

 ともかく、そういうわけで、私と盛り塩の関係は、まだまだ切れそうにありません。
 どなたか妙案をお持ちの方、知らせて下さると幸いです。
 
 
 しかし、ナメクジを成仏させることをこんなに考えていては、将来私自身が成仏出来なくなってしまいそうな気が…。

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