元恋人に会う・3

2002年8月14日
 しつこいようだが、改めて書くと、私が付き合う相手に求めるものは、「添い寝」である。
 元気をなくした時に、側にいてくれる。そして、髪を撫でたり、頬擦りをしたり。そういうことがしたい。(近頃の私の場合、「元気じゃないのが普通」という状態に陥ってしまっているのが問題だけど。)
 ここでの「添い寝」は、必ずしも「枕を交わす」ことを意味するわけではない。そりゃあ、時にはそういうことがあっても嬉しいかな、とは思うけど(笑)。でもそれは、あくまでオプションとしての楽しみなのであって、そればかりだと嫌だ。オプション強制なんて、真っ平御免。(なんか偉そうだな、私…)
 
 …とにかく、そういうのが私の理想である。
 しかし、前にも書いた通り、彼は多忙。ゆえに、女の側にばかりいるわけにはゆかないのだった。
 それが淋しかった。
 
 だが、そんな私の都合で彼を振り回してよいわけがない。
 だから、付き合うのをやめにした。別れは私の側から切り出した。
 もちろん、それで淋しくないことはなくもない。けれども、私は「ひとりでいて淋しい」ことのほうが、「ふたりでいるのに(カップルという公認の行動単位は得ているのに)淋しい」よりは幾分ましなように思えた。だからそちらを選んだ。
 思えば、随分と頭でっかちな行動をやらかしてしまったものだ。しかし、私の場合、とりあえずの目先のぬくもり、という「鼻先の人参」すら殆ど存在していないに等しかったので、なしくずしにずるずるとひきずられることなく済んだのだろう。もっとも、自分から言い出したくせに、結構辛がったりもしてしまったが。
(なお、頭でっかちな、というのは、私の思考が明晰だということではない。単に、経験よりも頭の中だけのちゃちな理屈が先行してしまっている、というぐらいの意味である。歳のわりには、経験不足なのかもしれない、私は。)
 
 ここで、常日頃から抱いている疑問が、ふわーっと浮かんでくる。
 「その相手でなければならない」とする決め手は、一体何なのだろう?
 ただ肌の温もりを求めるだけならば、決まった人でなくともよいのではないか。世間体の悪さや、病気感染の恐れなどの問題を除いては。
 
 どうなのだろう?
 

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