都合の好い女

2003年4月14日
 
 以前にもこの日記に登場した、知人のうなぎパイ氏。皆さん覚えていらっしゃるでしょうか。多分覚えられていないでしょう。というのは、私も彼からのメールを受け取るまで、存在を忘れていましたから。(ひどすぎる…)
 
 まぁ、そんなことはどうでもよろしい。(いいのか?) 本題に入るとしよう。
 
 
 * * * * * * * 
 
 
 どうも彼は、いや、彼に限らず私の知人男性の一部は、現在付き合っている相手との仲で行き詰まった(と感じた)時に、私に連絡をしてくるようだ。私の位置付けとは、その程度のものなのだろう。
 
 別に、それが不満というわけではない。私は彼らと付き合いたいのではないし、第一、私が彼らの悩みに対して明快な解決策を提示出来るというわけではないのだから。いわば、息抜きのようなものだ。
 
 例によって、大人しく話は聞いておくのだが、それにしても、いつも不思議に思うことがある。
「私が物分かりのよさそうに見える(*)のは、彼女という立場ではないからである」
ということに、どうして彼らは気付かないのだろう? それとも、もしかして、気付きたくないから気付いていないふりをしているのか?
 
(*)勝手に聞き役に仕立て上げられていることからすれば、多分そう思われているんだろうな、ということです。
 
 
 もし仮に恋人同士、あるいは夫婦ならば、私がそんなふうに振舞えるかどうかは疑問だぞ。いや、昔付き合っていた人に我侭放題をして覚えは無いけどな。(愚痴なんか言うまいと痩せ我慢をして、それがしんどくなって、結局別れた。…アホや。<今はそれはさておくとしよう…。)
 つまりは、どうでもよい相手(あ、はっきり言ってしまった)の話だから、適当にあしらったり聞き流したりしておこう、というわけだ。場合によっては、この日記のネタにしてやったり。
 もちろん、匿名性を保つように配慮はするけど。(それは相手の好き嫌いに関わらず、当然のことだろう。一部の知人からは特定されたり、あるいは、うっかりミスをやらかすことなどは、あるやもしれないが。…あ、それと、ひとつ断わっておくと、日記に登場させる人は全てどうでもよい、と言っているわけではないので悪しからず。)
 
 
 この間なんか、うなぎパイ氏から、彼女にふられたというその日にメールが来た。どうやら、傷心を慰めてほしかったらしい。
 だが私は、別れた当日に早速その辛さの埋め合わせを他の女でする(別に、変な意味ではないけど)という根性が気に食わなかった。
「それより、まずは独りでじっくり内省でもしろ!」
と思ったのだ。
 
 そういうわけで、
「どうせなら、色々と事情を聞き出してやろうじゃないか」
という邪な考えで相槌を打っていたら、
「淋しさが紛れたよ。本当、ありがとう」
とあっさり言われ、やり取りはそれにて打ち切られてしまった。
 きっと、真剣に耳を傾ける気なんぞ私には無い、ということが見抜かれたに違いあるまい。
「話を聞かせてしまってごめんね」
と言われても、
「別に、気にしてなんかいませんよ。私が悲しいわけではないのですから」
などと、本人に向かって遠慮無く言い返してしまう程の薄情さだから、さもありなん…。
 でもまぁ、それならそれで別にいいけど。私が辛い思いをしたわけでもないし。…やっぱり薄情だな。
 しかし、恋人でも夫でもない気まぐれな相手に、いちいち親身になって話を聞いていたら、はっきり言って疲れてしまうだろうしなぁ…。だからやっぱり、このぐらいの対応でよいのだ、うん。(薄情確定)
 
 
 …なーんてことを言っているが、それはつまり、今の私が、
「そういう話の聞き役程度の、間に合わせ・暇つぶし相手としての存在」
でしかない、ということを意味しているのかも、とも思う。
 要するに、私はそういうことをするのに好都合なのだろう。
 
 そう考えると、
 深い付き合いこそが最上だと思っているつもりは無いけれど、かといって、背を向けてばかりもいられないのだろうなぁ…。
 
 
 …知人について書いていた筈が、最後になって自分自身のことに話が及んでしまった。途中でちょっと危うくなったときも、何とか軌道修正をしたつもりだったのに…。
 
 
 

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