らしさ

2004年2月29日
 旅行日記を全然書いていないのだけど、気になることがあったので、そちらを先に。
 
 
 * * * * * * * 
 
 
 これまで私は、
「男らしく、しっかりしたらどうなの」
と言って厄介事を異性に押し付けたり、
「女だから無理」
という逃げ口上を使ったりしたことは無い。
 それはもちろん、「たまたま使わずに済んだ」という側面もあるだろう。成長してゆく過程でそういう言葉を受けたりもしなかったし(多分そう。…忘れているだけかもしれないけれど)、また、ともすれば音を上げてしまいかねないような、そうでも言わなければやっていられないほどの厳しい状況に置かれることも無かった。
 だが、それほど極端ではないにせよ、
「ここで『男らしさ』という言葉を出しておけば、(男ではない)自分が楽を出来そうだ」
という場面でも、やっぱり使わなかった。
 その理由は、ふたつある。
 ひとつは、それらの言葉が、どうもぴんと来ないから。
 そして、もうひとつは、そんなふうに性別の枠で括ってしまうことが、苦手だから。
 つまりは、どちらも、「自分の感覚にそぐわない」ということを言っているのだが。

 以前に秘密日記で、
「女々しいことを言うようだけど」
と言い訳がましく記されたラブレターを受け取ってげんなりした経験がある、ということを書いた。
 女々しい、とは、文脈から察するに、
「うじうじしている」
という意味合いで使われたのだろう。

 でも、そこで「女々しい」という言葉が選ばれたのは何故なのか、と私は首を傾げる。
 もしかすると、私が気付いていないだけで、その表現には、「うじうじ」では出せない別の意味合いが含まれているのだろうか。そういう、何らかの効果を狙っているのだろうか。
 それとも単に、無邪気に無思慮に使われただけ、なのだろうか。

 そして、もし、前者なのだとすれば。
 その効果は、異性を腐して不快感を与える、という欠点を補って余りあるほどのものなのだろうか?

 ちょっと、聞いてみたい気がした。

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