五輪つれづれ

2004年8月29日
 とうとうオリンピックも終わりましたね。
 プールの会場に何故か屋根が無かったり(悪天候の場合には、一体どうなったんだろう?? それに、雨は降らなかったけれど、背泳ぎやシンクロの選手は難儀した、とのことだし…うーむ)。
 終盤にドーピング問題で大揺れがあったり(あれって未だに、完全には終結していないんですよね、確か)。
 男子マラソンでとんでもない乱入者が現れたり(執行猶予がついて、しかも3ヶ月のスポーツ観戦禁止ぐらいで済むなんて、随分と軽い刑だよな…)。
 などなど、色々なことがあったオリンピックでしたが。

 ま、のっけからこの調子ですので。
 ここから先は尚更、これといった疑問を覚えずにすんなりと感動に酔いしれていたい人は、読まないほうがいいかもしれません。
 と、一応、断っておきますね。

 * * * * * * * 

 女子マラソンの野口選手は、失業保険で生活していた時期があったそうで。別にそのこと自体はどうでもいいのですが。(いや、さぞかし大変だっただろうなぁ、とは思いますけどね、もちろん。)
 しかし、その話をどこでどう間違えたのか、
「生活保護を受けていたらしい」
と日記(ここの)に書いている人がいたのには驚いた。
 …失業保険と生活保護とは、別物だと思うのですが。仮に今、生活保護の是非やその他云々はさておくとしても、事実と異なることを書くという、そのこと自体が失礼に当たる、と私は思うのですが。
 噂の伝言ゲームの一端を見せられたような気持ちになりました。あぁ、こういうふうに、でたらめや誇張が加えられていくんだなぁ、と。
 けれど恐らく、尾鰭を付けた張本人は、特に反省の色も無く、
「でもそんな、悪気は無かったんですよー」
などと、下らない弁解をするのかもなぁ、とも。


 それから。
 メダリストに向かって、
「この次は、ぜひぜひ、プライベートでも金メダルを!
なーんていう、お節介…もとい励ましの言葉、時々ありますよね。
 …そんなん余計なお世話やわ、と思うのは私だけでしょうか。ええやん別に、伴侶を得ようと子供を産もうと、どうとでも、好きにすれば。
 Dいたひかる(どんな伏字だよ、おい)あたりが言ってくれないかな、
「どうでもいいですよ♪ …『プライベートの金メダル』という、寒いギャグ
って。(私が知らないだけでもう既に、ネタにしているのかもしれないけど。…いや、この程度じゃ、ネタにはならないか。)

 あとそれと、もうひとつ。
 某「架橋」で検索してこの日記を見に来た人がいるみたいですが。(線で消しておいても、検索には引っ掛かるんですね。ま、そりゃそうか。)
 あの台詞、どう考えても、計算ずくのものですよね。
 一番嫌らしいなぁと感じたのは、タイミング。
 オリンピックの報道では、どの局でも共通して、あの映像を使うんですよね。実況・解説の音声もそのままで(各局で独自に手直しを入れたりはしない、ということ)。
 それを知りながら(というより、知っていたからこそ、か)、最後の試技者の着地の、あの決定的瞬間に、狙いを定めて発せられた台詞。ダイジェストでも、あの部分ならば、必ずや流されるだろうから。省かれるはずも無いでしょう、何せ、金メダルが確定した、まさにその時、だもんね。
 そのしたたかさ、計算高さを考えると…、ね。
「ちょっと色気を出して、決め台詞をあたためていたんですよ〜。で、あの瞬間、興奮のあまり、つい口にしてしまいました。てへっ」
なんて言い訳が通用する範囲にはとどめずに、そこまでやるのかよ、ってね。自局の色を他局の放送にも滲ませるためには、なりふり構わないのね。(ま、そういう言い訳は、それはそれで性質が悪そうですが。)
 ゆずのあの歌は、それ自体だけでも十分、支持は得られるでしょうに。そんな、小手先の策なんぞ弄さずとも。
 あんなの、流行語大賞にノミネートされたって、私は絶対認めないぞっ。

 こんなふうに思ってしまう私って、やっぱり、ひねくれているのだろうか…。というより、こういう私こそが、嫌な奴か?
 いや、各場面では、感動も確かにしていたんですよー、本当に!(って言っても、今更もう遅いか)

 * * * * * * * 


 しかしなぁ…。
 思うような結果を残せなかった時に、
「期待を裏切ってしまってごめんなさい」
と言って頭を下げる選手たちの姿は、見ていて痛々しい。

 そりゃ確かに、残念は残念だ。
 そしてまた、
「参加することにこそ意義がある」
という考え方にあっさりと頷くつもりもない。戦乱や困窮にあえいでいる国ならばともかく、少なくとも日本では、あまり実感の伴う言葉ではないだろう。単なる綺麗事を言っているだけじゃないか、と思う人もいるかもしれない。

 でも…、それでも。
 たとえ、望む色のメダルを獲得出来なかったとしても。
 どうか、そんなふうに謝らないで…、と思うのもまた事実。

 何て言えばいいのか、言葉が見つからないよ。
 ただ、お疲れ様でした、という気持ちがあるだけ。

 こんなことを言っていては、いけないのかなぁ。

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