こんな日記を載せるのは、ひどいでしょうか。
 いや、私も、自分の懸念が外れてほしいな、と思いながら書いているのですが…。
(気を悪くなさったらごめんなさい)

 というわけで↓
【お断り】今日の日記は、五輪を無邪気に楽しく観たい、という人は読まないで下さい。

 * * * * * * * 

 唯一無二の技は、果たして、武器になり得るのだろうか。あるいは、それが却って仇となってしまうのだろうか。

 極めて華やかな名前を持つ彼女。
 注目を浴びるようになったのは、何と言っても、大技があるからこそだろう。
 それに、にこにこと笑って愛嬌を振りまく様子は、特にファンというわけじゃない私から見ても、可愛い。

 そういう彼女を、いつしか人々は、国民的アイドルなどと呼び始める。
 狂騒の始まりだ。

 もちろん、そんな安易な持て囃し方をする側にも、問題がある。
 しかしまた、そんな神輿にあっさりと乗せられてしまう彼女本人にも。

 そういう子は尚更、周囲が護ってあげなければならないのに。

 護ると言っても、何も、猫可愛がりをすることや、雑音を全て遮ることではない。
 有名になることの魅力や、それと背中合わせの恐ろしさを、彼女に教えるべきなのだ。
 彼女が元来持つ伸びやかさを殺いでしまう…、などと悠長なことを言っている場合ではない、と私は考える。
 誰か身近な存在で、彼女に指摘する人はいないのかな。

 例えば、彼女はしばしば、不用意な発言をする。
 某スポーツ誌にも、「無防備」と書かれていた、まさにその通りだと思う。
 自分の言葉の使い方に潜む危うさが、理解出来ていない。
 記事ならば、書き手によって内容が歪められている恐れもあるけれど…(それはそれで、別問題)。
 映像つきの肉声は、まさしく本人の発言そのままだ。口調のたどたどしさとも相俟ってか、ひどく幼く感じられる。

 そして、結構脆い。
 試合前の記者会見で、亡き親御さんのことを引き合いに出され、号泣したそうな。
 この時期にそんな話題に絡めた質問をする側も配慮に欠けるし、彼女に同情の余地はあるけれど…、しかし、そんな状態で大丈夫なのか? と心配になってしまった。

 ここでこの話を引き合いに出すのは酷だが…。
 彼女の後輩は、大会で優勝して世界一と勝ち取った時も、涙は零さなかった。
 どうして泣かなかったのか、との問いに、その後輩は、
「カメラに撮られる(のが恥ずかしい)から」
と答えた。だからぐっと堪えて、うっすらと瞳を潤ませる程度にとどめたのだ。
 見られている己の姿を、十分に自覚している。彼女よりも年若い後輩のほうが、よほど肝が据わっている。

 それを考え合わせても、五輪の舞台に相応しいのは、現在の彼女ではなく、寧ろ後輩のほうではなかったか?
(代表選考の疑問を、今更蒸し返すつもりはありませんが…。ここでは、あくまで度胸の問題として捉えています。)

 技に心が追いついていないんだね…。
 いびつな成長って、時として残酷さも併せ持つんだね…。
 つくづく、そう思わずにはいられない。

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