決戦の10時間ほど前に
2006年2月21日 こんな日記を載せるのは、ひどいでしょうか。
いや、私も、自分の懸念が外れてほしいな、と思いながら書いているのですが…。
(気を悪くなさったらごめんなさい)
というわけで↓
【お断り】今日の日記は、五輪を無邪気に楽しく観たい、という人は読まないで下さい。
* * * * * * *
唯一無二の技は、果たして、武器になり得るのだろうか。あるいは、それが却って仇となってしまうのだろうか。
極めて華やかな名前を持つ彼女。
注目を浴びるようになったのは、何と言っても、大技があるからこそだろう。
それに、にこにこと笑って愛嬌を振りまく様子は、特にファンというわけじゃない私から見ても、可愛い。
そういう彼女を、いつしか人々は、国民的アイドルなどと呼び始める。
狂騒の始まりだ。
もちろん、そんな安易な持て囃し方をする側にも、問題がある。
しかしまた、そんな神輿にあっさりと乗せられてしまう彼女本人にも。
そういう子は尚更、周囲が護ってあげなければならないのに。
護ると言っても、何も、猫可愛がりをすることや、雑音を全て遮ることではない。
有名になることの魅力や、それと背中合わせの恐ろしさを、彼女に教えるべきなのだ。
彼女が元来持つ伸びやかさを殺いでしまう…、などと悠長なことを言っている場合ではない、と私は考える。
誰か身近な存在で、彼女に指摘する人はいないのかな。
例えば、彼女はしばしば、不用意な発言をする。
某スポーツ誌にも、「無防備」と書かれていた、まさにその通りだと思う。
自分の言葉の使い方に潜む危うさが、理解出来ていない。
記事ならば、書き手によって内容が歪められている恐れもあるけれど…(それはそれで、別問題)。
映像つきの肉声は、まさしく本人の発言そのままだ。口調のたどたどしさとも相俟ってか、ひどく幼く感じられる。
そして、結構脆い。
試合前の記者会見で、亡き親御さんのことを引き合いに出され、号泣したそうな。
この時期にそんな話題に絡めた質問をする側も配慮に欠けるし、彼女に同情の余地はあるけれど…、しかし、そんな状態で大丈夫なのか? と心配になってしまった。
ここでこの話を引き合いに出すのは酷だが…。
彼女の後輩は、大会で優勝して世界一と勝ち取った時も、涙は零さなかった。
どうして泣かなかったのか、との問いに、その後輩は、
「カメラに撮られる(のが恥ずかしい)から」
と答えた。だからぐっと堪えて、うっすらと瞳を潤ませる程度にとどめたのだ。
見られている己の姿を、十分に自覚している。彼女よりも年若い後輩のほうが、よほど肝が据わっている。
それを考え合わせても、五輪の舞台に相応しいのは、現在の彼女ではなく、寧ろ後輩のほうではなかったか?
(代表選考の疑問を、今更蒸し返すつもりはありませんが…。ここでは、あくまで度胸の問題として捉えています。)
技に心が追いついていないんだね…。
いびつな成長って、時として残酷さも併せ持つんだね…。
つくづく、そう思わずにはいられない。
いや、私も、自分の懸念が外れてほしいな、と思いながら書いているのですが…。
(気を悪くなさったらごめんなさい)
というわけで↓
【お断り】今日の日記は、五輪を無邪気に楽しく観たい、という人は読まないで下さい。
* * * * * * *
唯一無二の技は、果たして、武器になり得るのだろうか。あるいは、それが却って仇となってしまうのだろうか。
極めて華やかな名前を持つ彼女。
注目を浴びるようになったのは、何と言っても、大技があるからこそだろう。
それに、にこにこと笑って愛嬌を振りまく様子は、特にファンというわけじゃない私から見ても、可愛い。
そういう彼女を、いつしか人々は、国民的アイドルなどと呼び始める。
狂騒の始まりだ。
もちろん、そんな安易な持て囃し方をする側にも、問題がある。
しかしまた、そんな神輿にあっさりと乗せられてしまう彼女本人にも。
そういう子は尚更、周囲が護ってあげなければならないのに。
護ると言っても、何も、猫可愛がりをすることや、雑音を全て遮ることではない。
有名になることの魅力や、それと背中合わせの恐ろしさを、彼女に教えるべきなのだ。
彼女が元来持つ伸びやかさを殺いでしまう…、などと悠長なことを言っている場合ではない、と私は考える。
誰か身近な存在で、彼女に指摘する人はいないのかな。
例えば、彼女はしばしば、不用意な発言をする。
某スポーツ誌にも、「無防備」と書かれていた、まさにその通りだと思う。
自分の言葉の使い方に潜む危うさが、理解出来ていない。
記事ならば、書き手によって内容が歪められている恐れもあるけれど…(それはそれで、別問題)。
映像つきの肉声は、まさしく本人の発言そのままだ。口調のたどたどしさとも相俟ってか、ひどく幼く感じられる。
そして、結構脆い。
試合前の記者会見で、亡き親御さんのことを引き合いに出され、号泣したそうな。
この時期にそんな話題に絡めた質問をする側も配慮に欠けるし、彼女に同情の余地はあるけれど…、しかし、そんな状態で大丈夫なのか? と心配になってしまった。
ここでこの話を引き合いに出すのは酷だが…。
彼女の後輩は、大会で優勝して世界一と勝ち取った時も、涙は零さなかった。
どうして泣かなかったのか、との問いに、その後輩は、
「カメラに撮られる(のが恥ずかしい)から」
と答えた。だからぐっと堪えて、うっすらと瞳を潤ませる程度にとどめたのだ。
見られている己の姿を、十分に自覚している。彼女よりも年若い後輩のほうが、よほど肝が据わっている。
それを考え合わせても、五輪の舞台に相応しいのは、現在の彼女ではなく、寧ろ後輩のほうではなかったか?
(代表選考の疑問を、今更蒸し返すつもりはありませんが…。ここでは、あくまで度胸の問題として捉えています。)
技に心が追いついていないんだね…。
いびつな成長って、時として残酷さも併せ持つんだね…。
つくづく、そう思わずにはいられない。
コメント