疲れているのか?

2003年5月16日
 近頃どうも、見間違いが多い。
 疲れているのだろうか、それとも、単に元来うっかり者なのか。(多分後者ですよ猫またぎさん)
 
 
 * * * * * * * 
 
 
 その1。
 とある菓子パン屋の、袋に印刷された宣伝文句を見て。
 
「こころにめまい ○○○○や(←店名)」
 
 …こころに、めまい?
 何じゃそれはっ。
 
 正しくは、
「こころにあまい ○○○○や」
でした。
 
 
 いや、あのね、だってさ、字の形が似ているからさー。(我ながら、苦しい言い訳)
 
 …しかし、これのみにとどまらず、まだまだある。
 
 
 その2。
 とある新書で、
 
『日本の無思想』
 
という題名の本があるのだが、私は何故かいつも、書店でこの本の背表紙を見る度に、
 
『日本の無愛想』
 
という、妙な読み間違いをしてしまう。
 しかも、初めてやらかした時には、
「ふーん、日本人って、無愛想なんかー」
と、独りで勝手に納得してしまっていた…。
 つくづく、間抜けな私。しかも一度ならず数度も眺めているのに、その都度同じ間違いを繰り返し…。
 こんな私、もしかしたら、あんまり人のことを指摘出来ないかも…ぐはぁ。
 
 
 
 * * * * * * * 
 
 
 ともかく、今日のところは、ういろう氏の残りの話を2連発で追加。
 相変わらず、うだうだ言ってしまっていますが。
 
 
 
 
 
 どうでもいいけど、「ういろうし」で変換すると、「憂い老死」と出る…何かちょっと、嫌な変換だ…。
 
 この日はPCのアドレス宛にメールが来た。
 返信が無いので、心配しているのだそうな。で、良ければ近況などと一緒に返信を…ですと。
 …私は、彼のほうこそ心配だ。
 というより、そんな的外れな、私の心配なんか、別に、してほしくもない。(とは、暴言か?)
 そして、近況を書き送る気にもならない。
 
 
 
 
 しかし…。
 どうしてこんなにういろう氏が疎ましく思えてしまうのか、考えてみた。
 …思い出した。ろくでもないことを言われたからだ…。
 
 
「どうした、男が欲しいのか〜?(ニヤニヤ)」
ぐらいなら、まだましだ。
「いや、誰かが傍に居てくれたらありがたいし便利(←失礼な言い種だな、これって…)だろうなぁ、と思うけど、それが即ち『男が欲しい』につながるのかは不明」
と、思うところをそのまま述べれば済むのだから。
 
(まぁ、質問者の趣味がよろしいとは思えない発言であることは確かだが。)
 
 
 でもなぁ。
 よりによって、
「猫またぎのような奥さんが欲しいよ」
って、そりゃないぜ! 言っていいこととそうでないことがあるだろう!!
 
 私は、そこまで悪趣味な冗談は苦手だ。
 ましてやあんた、彼女持ちの身なんだから。
 
 何か、今の彼女が少し気の毒になってしまった。
 自分の彼氏が、他の女相手にそんな軽口を叩いているのは、不愉快なことだろうに…。
 
 …はぁ。
 大丈夫なんだろうか、彼は。
 
 
 
 …私の物言い、何か偉そうかな…?
 
 この日、ういろう氏から、またもやメールが来た。内容は、相変わらずといったところ。
 うーむ…。彼の意図がよく分からない。
 
 というわけで、今までのやり取りを、ちょっと思い出して振り返ってみることにした。
 
 
?△△△食堂TV放映お知らせ電話
 (1月24日の日記を参照)
 
 キテレツからメールを受け取った際、同校出身のういろう氏にも、電話でお知らせをしたのである。留守電に設定されていたので、伝言を吹き込んでおいた。
 もしかすると、このことによって、いわば、
「手軽なコミュニケーションの相手」
として捉えられたのだろうか。
 そう思われるのが好ましくないのならば、そもそも、そんなことで連絡をすべきではない、ということか。したのならば、それをも甘んじて許容せねばならない、と。
 面白い話題を共有したいという思い、それすら、受け入れられ難いものなのだろうか…。
 
 
?返信おでんメール
 
 前に、
「最近、何かいいことあった?」
と聞かれた時に、ぱっとした出来事が思い浮かばなかったので、
「そうですね、今日、おでんの具をひとつおまけしてもらえたことぐらいでしょうか」
と返したのである。(ちょうど、冬という季節柄、おでんをよく食べていたのだ。)
 しかし、それに対して、彼からは何の反応も無かった…。
 まぁ、こんなに気の利かないメールを送る私も私、ではある。確かにそれは認める。
 だから、この程度の私が意見や文句を言えた立場でもないのかもしれないが…。
 しかしやっぱり、言わせてもらう。
 少しぐらいは、気遣いというものを見せてみろ!
 勉強に明け暮れ変化に乏しい生活の中からでも、何か話題を探してみようとは、彼は考えもしないのだろうか…。
 もし彼が、
「俺は勉強に打ち込んでいる大変な状況だ、だからそんなことはしていられないし、猫またぎのほうから話題提供をして欲しい」
と考えているのだとすれば、それは傲慢なんじゃないか? と私は思うのだが。違うかなぁ。
 この「おでんメール」の場合だと、確かに対応に困る内容ではあるかもしれないが、だからといってそれに無反応で返すのではなく、例えば、
「そうか、それはよかったね。ところでこちら(のいいこと)は〜」
とか何とか、話題転換をしてくれてもいいから、何か続けてくれたらよかったものを…。
 というのは、無理なのか?
 
 
 
 あー、考えていると、何か段々、憂鬱になってきた。
 ここで、私の採り得る対応策を列挙してみよう。
 
1)無視を続け、この際いっそのこと、昔の恩というか借りを踏み倒す。
 (今の状態のままずるずる行くと、結果的にそうなる)
 
2)一言「元気です」とだけ、素っ気無く返す。詳しい近況などは、敢えて語らず。
 (このほうが、却って意地が悪いか…)
 
3)電話かメールか手紙で最後通告。
  改めて、自分の考えをまとめ、相手に突きつける。
 
 あるいは、
4)この日記の文章を彼に見せる。
 (しかし、これはなるべく避けたい)
 
 
 さて、どうしたものか。
 
とかいう歌を詠んだ人がいたが、概して、女の人のほうが、巡り来る日にちに意味を持たせがちで、一方、男の人は、さほど頓着しないらしい。
 それでよく、付き合っているふたりの間で軋轢が生じる、という話も聞く。
 
女「今日は付き合い始めてから○ヶ月の節目の日でしょ、なんでそんな大切な日を忘れちゃって平気でいられるの?!」
男「……ごめん、でもさぁ、仕事が忙しかったんだよ…。それに、いいじゃん、先月は祝ったんだからさ」
 
 …とかとか何とか。
 
 きっと、彼女はすごく記憶力がよくて、しかもまめまめしい人なんだろうなぁ、と私は思う。
 もっとも、先のように言われたとすると、
「月毎の同日に、なんて、命日かっちゅうねん!」
と、突っ込みたくなるに違いあるまいが…(笑)。
 
 
 
 
 
 さて、そんな心無い茶々を入れる私が、我が身の乏しい経験(苦笑)を振り返ってみると…、
 
 
 当日付き合っていた彼(キテレツ氏と呼ぼうか)は、ふたりの付き合い始めの日を正確には覚えていなかった。
 その日、映画を見に行ったりして、私としてはかなり印象に残る日だったんだけど。
 うーん。
 
 …しかし、かく言う私も、ふたりが初めてキスをした日をすっかり忘れていたのだから、おあいこでありましょうな。
 その日は、私の誕生日の○ヶ月後だった、というので、キテレツ(仮名)は覚えていたらしい。(それなのに、誕生日の本人が忘れていたなんて…スマン…)
 
 
 
 ところで、これを、変に深読みすると…、
 
 私の側としては、
「付き合おうと決めた日が区切り」
と考えていたのに対し、キテレツはキテレツで、
 
「実際に肉体的接触を持ち始めた日が大事」
 
だったのかな?! などと思えたりもする(笑)
 
 
 …やっぱり、考えすぎか?
 
 
 
 好ましい結果が出ない時には、トップの首さえ挿げ替えれば上手くゆく、というわけでもなかろうに。
 …と、私は思うんだけどな。
 
 
 
 
 
 
 ところで、昔々、指揮者をしていた人に言われたことを、ふと思い出した。
 
「指揮者は料理人、演奏者は材料。
 実際に表舞台に出るのは皆であって、私が自分で動くわけではない。極端に言えば、棒を振って指示を出すだけ。
 素材の鮮度や味自体がよくなければ、美味しいサラダは作れない」
 
 サラダじゃなくて、ミックスジュースだったかもしれないが、大体そういった感じの内容だった。
 美味しくない素材としては、聞いていて、耳が痛かった。
 
 もちろん、料理人の腕次第では、素材の持ち味を殺して、食卓さえも台無しにしてしまうことも、少なからずあるけどね。
 素材の選定というか使いどころの見極めも、料理人の腕の見せどころのひとつ、なのだろうし。
 
 
 
 
 しかし、考えてみると。
 そもそも、市場に出向いて材料を選んでくるのは、調理する本人とは限らないよなぁ…。
 
 
 ならば、その場合、
 献立の責任は、どちらにあるのでしょう?
 
 やっぱり、材料選びの担当者?
 それとも、調理人?
 手持ちの食材を何とか工夫して活かすことすら出来なかった、と見なされて。
(あるいは、両者とも、か?)
 
 火加減や味付けを間違えたのならば、当然後者。
 それ以外では…、
 買いたての材料ならば、前者。
 買ったはよいものの、冷蔵庫に入れっぱなしで、しなびたり半ば腐りかけたりしてしまっていたのならば、管理者(即ち、後者のことが多いのかな…)。
 他には、比較的気長に構え、庭の家庭菜園で種や苗から育てていたのだとすれば…。
 
 
 …うーん、難しい。
 色々な場合を想定すると、キリがなくなってきそうだ。
 上に挙げた以外でも、隣近所との物々交換(*)や、時には出来合いの惣菜なんかもあるかもしれないし…。
 
 
 
 
 
 などと、ぼんやりつらつらと思ったりした。
 …もしや、私の物言い、偉そう?(ドキドキ)
 
 
(*)関係無いですが、私の周囲では、お裾分けが結構ありますので…。ありがたいことです、はい。(本当に脈絡無いな)
 
 
 
 * * * * * * * 
 
 
 さて、そんなありがたきお裾分け仲間である店子たちの、今年度の顔合わせ会も、恙無く終了しました。よかったよかった。
 しかし…。
「飲みそうな顔」
って何ですか?>大家さん
 私ごときを飲兵衛呼ばわりしていたら、本物の飲兵衛の形容が無くなってしまいますよー。
 
 あくまで、多少嗜む程度ですから、私は。
 
 …などと自ら言うと、嘘臭くなってしまうのが困りものなんですがね(笑)。
 

においの悩み

2003年4月19日
 昨夜うっかり、にんにくラーメンを食べてしまい、猛烈に後悔しています。
 にんにくラーメンと書きましたが、もとはにんにく無し(または微量か)のとんこつラーメンです。その店は、胡麻やら生姜やら、すりおろしにんにくやらのトッピングを、各自が勝手に選んで入れられるようになっていまして。
 
 で、いつもは胡麻だけにしているんですよ。私、にんにく入れ出すと止まらないから。
 けれど、昨日は久々にタガが外れてしまいました。
「明日(昨日の明日だから、つまり今日)は、人と会う約束も無いから、丁度いいや」
と、自らの戒めを解いてしまったんですよ。
 そしたら、案の定…
 
 食後、カウンターのにんにく壷が空っぽになっていました。
 あ、断っておきますが、そのガラス壷は、ごく小ぶりのものです。
 しかし、それでもこの威力。すりおろしにんにく、おそるべし。(いや、恐ろしいのは、にんにくじゃなくて私の自制心の無さだろう…。)
 
 今日買物に行った際、人の側を通る時は、息を止めて早足で通り過ぎるように心掛けていました。もうすっかり、不審人物です。
 あぁ、アホ丸出し。
 
 
 どうして私は、こうも学習しないのでしょうか。
 やっぱり、学習能力が備わっていないのかなぁ…。
 
 ヨーグルトや牛乳、それに豆乳やチョコレート、果ては甘酒(のキャラメル)でにおいを抑えようと試みましたが、今のところ、効果は表れず。
 明日は大家さん宅で、新年度の店子の顔合わせ会があるので、それまでには何とか収まっていてほしいものです、はい。
 …顔合わせ会が、明日で本当に良かった…。
 
 
 * * * * * * * 
 
 
 2を書こうかな、と思いましたが、それは後回しに。また、時間と気分の余裕があれば、ということで。
 今日はういろう氏です。
 何か、2日続けて人をネタにする、というのも何ですが。
 やっぱり彼も忘却の彼方の人でしょうから、一応説明しておきますと、かつて私をモルモットに仕立て上げた人物です。今年2月の日記に書いています。
 
 
 * * * * * * * 
 
 
 彼の考えが理解しがたい。
 いや、人の考えていることというのは、他者にはわからないものだけど、そういう意味で言っているのではない。
 彼の場合は、
「どうして、以前に注意したことを繰り返してしまうんだ!」
というようなものである。
 
 
 正直言って、メールが面白くない。
 うなぎパイ氏と同様、
「最近、何かいいことあった?」
といった問いかけが主。
 
 …だから、何でそんなこと聞いてくるん? というより、何でそんな聞き方ばっかりしてくるん?
 たとえ面白い話題があったとしても、それをあんたに提供する気、無いっちゅうねん。一方的にそういうふうに要求してくる人なんか相手にしても、楽しくないから。
 
 …と、ぐっさり言ってやったほうがよいのかなぁ。
 ここまできつい言い方ではないにせよ、以前にちゃんと伝えたつもりなんだけど。
 
 
 まぁ、今の彼は、とある試験を目指して勉強中の身だから、他者との接触が極端に減り、時には人恋しさのようなものが無性にかきたてられることもあるのだろう。そのこと自体は、わからないでもない。
 でも、だからといって、会話やメールの相手を、勝手にそんなストレス解消の手段として使ってしまってもよい、ということにはならない。そんなものは、理由のうちに入らない。
 第一、そういった、ある種独特の閉塞感のある生活は、自分が選んだものだろうに。覚悟は据わっていなかったのか?!
 
 
 近頃は、彼からのメールを読んでいると、悲しい気持ちになってくる。
 まるで、彼が過去に縋り付いているかのように思えて。
 あまり気遣いの感じ取れない文面。
 そのくせ、半ば無理矢理に昔の思い出を絡めてきて、会おうと言ったりするあたり、哀れみをも誘う。
 そんな、魅力のない彼には、会いたいとは思わない。のみならず、メールのやり取りすらも億劫だ。
 そういう意味では、もはや彼は過去の人。過去の思い出に生きる人、である。
 
 
 ならばいっそ、付き合いを絶ってしまおうか、とも思うが、相手が苦境に立たされている(というほどでもないのかもしれないが)時に、知人として見捨てるような真似は、出来ればしたくない。
 というのは、かつて私は、彼に多少世話になった、というか迷惑を掛けたことがあるからである。嫌な言い方だが、「借りがある」ようなものだ。(この表現で、私という人間の、心の狭さが浮き彫りになるなぁ…。)
 だから、そう無下にあしらうのも、心が痛むのだ。同情では決してないが、彼の立場への共感は覚えなくもないし。
 
 
 だが現実には、日々の雑事にとりまぎらせて、返信を伸ばし伸ばしにしている私がいる。
 
 
 しかし…、こういう、いわば、
「相手を思いやるという偽善」
こそを、きれいさっぱりかなぐり捨てるべきなんだろうか…。
 中途半端な親切(というか、お節介)などは、時として、奮起の足枷になってしまうだろうから。まだまだ自分を構ってくれる人がいる、そのことで、思わず知らず、甘えのようなものが生まれてしまうのやもしれない。そう考えると、ここはひとつ、無視を決め込んで、彼を突き放してみる、という手もありだ。
 けれども逆に、それで彼が、社会からまたひとつ、取り残されたような気持ちになってしまったら…。努力のバネではなく、負の要素が出来てしまうのは、なるべく避けたい。
(などと書くと、
「あんた、自意識過剰なんじゃないの」
と指摘されそうだが、文面から察するに、彼はあまりよい状態でもなさそうなのだ。だから、そういう印象を拭えないのである…。)
 
 
 一体、どうしたらいいのか、わからない。
 

都合の好い女

2003年4月14日
 
 以前にもこの日記に登場した、知人のうなぎパイ氏。皆さん覚えていらっしゃるでしょうか。多分覚えられていないでしょう。というのは、私も彼からのメールを受け取るまで、存在を忘れていましたから。(ひどすぎる…)
 
 まぁ、そんなことはどうでもよろしい。(いいのか?) 本題に入るとしよう。
 
 
 * * * * * * * 
 
 
 どうも彼は、いや、彼に限らず私の知人男性の一部は、現在付き合っている相手との仲で行き詰まった(と感じた)時に、私に連絡をしてくるようだ。私の位置付けとは、その程度のものなのだろう。
 
 別に、それが不満というわけではない。私は彼らと付き合いたいのではないし、第一、私が彼らの悩みに対して明快な解決策を提示出来るというわけではないのだから。いわば、息抜きのようなものだ。
 
 例によって、大人しく話は聞いておくのだが、それにしても、いつも不思議に思うことがある。
「私が物分かりのよさそうに見える(*)のは、彼女という立場ではないからである」
ということに、どうして彼らは気付かないのだろう? それとも、もしかして、気付きたくないから気付いていないふりをしているのか?
 
(*)勝手に聞き役に仕立て上げられていることからすれば、多分そう思われているんだろうな、ということです。
 
 
 もし仮に恋人同士、あるいは夫婦ならば、私がそんなふうに振舞えるかどうかは疑問だぞ。いや、昔付き合っていた人に我侭放題をして覚えは無いけどな。(愚痴なんか言うまいと痩せ我慢をして、それがしんどくなって、結局別れた。…アホや。<今はそれはさておくとしよう…。)
 つまりは、どうでもよい相手(あ、はっきり言ってしまった)の話だから、適当にあしらったり聞き流したりしておこう、というわけだ。場合によっては、この日記のネタにしてやったり。
 もちろん、匿名性を保つように配慮はするけど。(それは相手の好き嫌いに関わらず、当然のことだろう。一部の知人からは特定されたり、あるいは、うっかりミスをやらかすことなどは、あるやもしれないが。…あ、それと、ひとつ断わっておくと、日記に登場させる人は全てどうでもよい、と言っているわけではないので悪しからず。)
 
 
 この間なんか、うなぎパイ氏から、彼女にふられたというその日にメールが来た。どうやら、傷心を慰めてほしかったらしい。
 だが私は、別れた当日に早速その辛さの埋め合わせを他の女でする(別に、変な意味ではないけど)という根性が気に食わなかった。
「それより、まずは独りでじっくり内省でもしろ!」
と思ったのだ。
 
 そういうわけで、
「どうせなら、色々と事情を聞き出してやろうじゃないか」
という邪な考えで相槌を打っていたら、
「淋しさが紛れたよ。本当、ありがとう」
とあっさり言われ、やり取りはそれにて打ち切られてしまった。
 きっと、真剣に耳を傾ける気なんぞ私には無い、ということが見抜かれたに違いあるまい。
「話を聞かせてしまってごめんね」
と言われても、
「別に、気にしてなんかいませんよ。私が悲しいわけではないのですから」
などと、本人に向かって遠慮無く言い返してしまう程の薄情さだから、さもありなん…。
 でもまぁ、それならそれで別にいいけど。私が辛い思いをしたわけでもないし。…やっぱり薄情だな。
 しかし、恋人でも夫でもない気まぐれな相手に、いちいち親身になって話を聞いていたら、はっきり言って疲れてしまうだろうしなぁ…。だからやっぱり、このぐらいの対応でよいのだ、うん。(薄情確定)
 
 
 …なーんてことを言っているが、それはつまり、今の私が、
「そういう話の聞き役程度の、間に合わせ・暇つぶし相手としての存在」
でしかない、ということを意味しているのかも、とも思う。
 要するに、私はそういうことをするのに好都合なのだろう。
 
 そう考えると、
 深い付き合いこそが最上だと思っているつもりは無いけれど、かといって、背を向けてばかりもいられないのだろうなぁ…。
 
 
 …知人について書いていた筈が、最後になって自分自身のことに話が及んでしまった。途中でちょっと危うくなったときも、何とか軌道修正をしたつもりだったのに…。
 
 
 

3年目に思う

2003年4月10日
 昨日で、この日記を始めて2年が経ちました。
 そして、今日から3年目。
 
 
 それにしても、歳月の経つのは結構早いなー、と改めて実感した次第です。ただ流れるままに過ごしてしまわずに、日々生活してゆきたいな、とも思いました。
 節目として日にちを意識することは、そういう意味でやはり大切だな、と感じました。
 
 
 
 
 
 
 
 とにかく、そんなわけで、今日は日記を書いておきたかったのです。
 まぁお察しの通り、別の理由もあるのですが。
 だって、ほら、やっぱり、特別な日だから(笑)
 
 ね?(誰に言うとるんじゃ私)
 

というのは、購買意欲を刺激するための、売り手側の常套句らしい。
 
 このうち、私は最後のには残念ながら縁遠い。公私共に、というか、色々な意味で…(苦笑)。
 よって、それについてはわからないけれど、季節限定ものに結構踊らされるところを見ると、もしかしたら、それ以外のふたつには弱いのかもしれない。
 
 今の時期なら、花は桜。そして、食べ物では苺だな。
 ハウス栽培のものも含めれば、年中見かけるけれど、やはり旬(や、それに近い頃)のほうが、何となく心ときめく。
 今日も1パック買ってきた。私はひとりでもそれぐらいは平気なのだが、そんなに食べられない人や、あるいは、もっとたくさんある場合は、どうしたものか頭を悩ませるところだろう。
 
 
 
 というわけで、唐突だけど、手持ちの本で見つけた、いちごのシロップのレシピをば。
 
<材料>
 
 いちご  300g(1パック)
 砂糖   240g(いちごの重さの80%)
 レモン汁 1/3個分
 
 
<作り方>
 
 1.いちごは洗ってヘタを取り、フッ素樹脂加工やホーローの鍋に入れて砂糖とレモン汁をまぶす。
 
 2.鍋をすぐに火にかけ、煮立つまで焦げないように2,3度混ぜる。煮立ったら火を少し弱め10分ほど煮る。
 
 3.ざるにペーパータオルを敷き、シロップをこして、いちごの種と細かい毛を除く。
 

 作り終えたら、熱いうちに清潔な保存瓶に入れる。常温でも10日〜2週間は保存できるが、鮮やかな色を保つには冷蔵庫へ。冷蔵すれば2〜3ヶ月はもつ。
 
 
…なんだそうな。
 
(こし分けたいちごは、ヨーグルトやブラマンジェなどに使ったり、あと、新たにいちごを足してジャムにしてもよいらしい。)
 
 
 
 しかし、書き写し終えて気付いたのだが、これって、かなり砂糖が多くないか? 重量の80%も使うなんて。ルリコさんが恐れをなされた量の丁度2倍だぞ…。(って、勝手に引用しちゃってよかったのでしょうか…?)
 炭酸水で割って飲むとよいそうなので、糖分摂りすぎ防止のためには、思いっきり注いで薄めに作るのがよさそうだと私は思いました(笑)
 
 
 
 ちなみに言うと、レモン汁は、●ッカから、瓶入りのが売られています。
 濃縮還元のものなので、風味は若干落ちるのかもしれませんが、味覚がそんなに敏感ではないからでしょうか、私は気にせず使っています。
 
 
 実は、私は自分でこれを作ったことも無ければ、賞味したことも無いのですが…。
 それなのに日記に書いて紹介してしまってよいのか? …まぁいいか。
 
 
 この日、某所の桜を見てきた。
 かの地では、奈良よりも開花が早いらしい。3月末、こちらではまだ蕾が大半の状態だったというのに、もう満開に近かったのだから。
 毎年のことではあるけれど、やはり見惚れて、調子に乗ってばしばしと写真を撮る(本格的なのではなく、普通のカメラだが)。
 梅も好きだけど、やっぱり桜もいいな〜。いずれか片方を選べと言われても、困ってしまう。どちらも好きだから。
 …なんていう、変な心配は無用か。誰もそんな選択を迫ったりはしないだろうからな(笑)。
 
 
「桜の花粉には、エフェドリンという物質が含まれているので、それが薬(手が後ろにまわる種類のやつ)の原材料になる」
と、本で読んだ覚えがある。(しかも、その著者というのが、あの中島●もなのである。だから、今となってはあまり笑えないのだが…。)
 きっと私も、桜の木の下で我知らず、花粉で自然に(?)ふわーっといい気分になっているのであろう。
 
 
 しかし…。
 やたらと烏が多いのが、非常に気になった。
 鳴き声もさることながら、木々に止まる姿自体も。
 その下には、まだ散り時を迎えていないはずの桜花が、少なからず落ちている。
 それを見て、次のような図式を思い浮かべてしまった。
 
 花見客がゴミをろくに片付けず、散らかして帰る
  ↓
 その中の食べ物を目当てに、烏が木の周辺に集まる
  ↓
 彼らが大きな爪で枝に止まる
  ↓
 その影響で、花や蕾が落とされる
  ↓
 …のみならず、当然、枝も傷めつけられる
  ↓
 その結果、木自体の力が弱る
 
 
 この目でそれを確認することになろうとは。悲しかった。
 有名な観桜の場所は、多かれ少なかれそんなことが起こっているのだろうけれど(●山公園とかもそうらしい)、それにしても、ひどい…。
 
 
 教訓:ゴミは放置すべからず。
 
 いや、かく言う私とて、そんなに偉そうなことを書けた立場ではないのかもしれないけれど。
 しかし、まずは、自分の出したゴミを持ち帰ることから始めようっと。
 
 …とか言いながらも、ゴミじゃなくて、落ちた蕾を拾ってしまった私って…。(そもそもこの日は、私はゴミを出さなかったので。)
 でも、天寿を全うしないうちに蹴散らされ、地面に落ちて朽ち果ててしまうのでは、何だか痛々しく思えてしまって。
(こういう時、自分が以前にしょっちゅう、ナメクジに塩を振りかけて殺生をしていたことなんかは、あっさりと棚上げしている。やっぱり身勝手だな…(苦笑))
 
 
 で、その後帰宅してから、水を張った平たい皿に浮かべたり、お猪口に活けたりした。寸足らずなので、それぐらいが丁度良いのだ。
 これがなかなか、元気にしている。
 短い命だろうけど、なるべく頑張って長生きしてくれよ、と思いつつ、花器に水を注ぎ足す。
 ただの自己満足に過ぎないが、それでも結構嬉しい。部屋に花があるということで、だろうか。
「そんな下らないことをして、何が楽しいんだ。この閑人が」
と、人には笑われるかもしれないけれど、それでも別にいいや、と思う。誰に迷惑を掛けているわけでもあるまいし。
 
 
 
 
 
 
 
 とは言うものの…。
 呑気に花を愛でていながらも、世の中の情勢が気にならないわけでは、決してないんだけど…。
 
 花のことなんぞで気を揉んでいられるのは、平和で幸せだという証拠なんだろうか…。
 
 
 暫く前の日記で、修学旅行生の迷言について書いた折、前から感じていたことをふと思い出した。今回はそれを。
 
 
 他の地方からこちらへ、修学旅行で来る生徒さんたちは、どうやら、京都だけでなく奈良も回る、という場合が多いようだ。
 おかげで、観光シーズン、京都〜奈良間の●鉄電車の混雑ぶりといったら、そりゃあもう。
 運悪く急行などで彼らと一緒に乗り合わせてしまった時には、
「特急に乗ってくれればいいのに〜(*)。それか、欲張らずにどちらか一箇所にすればいいのに」
などと、思ってしまう。
 そりゃあ、関西圏外の人から見れば、京都と奈良はわりと近く感じられるのかもしれないが。
 でも、直通の列車じゃない場合(つまりは乗り継ぎだな)、下手すると移動に1時間ぐらいかかるのに…。
 
(*)別料金が要るせいか、利用客は少ない。なので私は、時間の余裕が無い場合に乗り、人目が殆ど無いのをよいことに、中で化粧をしたり身支度を整えたりすることも…。(いいのかそれで?!)
 
 
 
 けれど、考えてみると、私も似たようなものである。
 東京も埼玉も千葉も、みんな一緒くたにして
「関東」
と言うのはもちろんのこと、ひどい時には、
「東京(近辺)」
と、()内を勝手に略した上で伝えてしまったりすることもあるので。
 
 
 これはやっぱり、
「自分から遠い所の区別は、近い所の区別よりも付けにくい」
の法則、なんだろうか。
 
 
 
 いや、私の場合は、
「自分の居場所を、あまりきっちりと把握されたくない」
という性分の影響も、多少はありそうだけど…。
 
 この日は、後輩の演奏会を聴きに行ってきた。
 で、そのことを書いてみようかな、と考えていたのだが…。
 予定変更。そのことは、また後日に。
 というのは、帰宅してから、我が家の玄関で、恐ろしいものを見てしまったので。
 
 
 玄関扉の取っ手に、鍵が突き刺さったままになっている…!
 
 
 どうやら、扉を閉めて、その後で鍵を引き抜くのを忘れていたらしい。
 ちなみに言うと、鍵はかかっていなかった。…鍵をさしたままなんだから、いずれにせよ、一緒のようなものだろう、とも思うけど。
 
 とにかく、由々しき事態である。
 これではまるで、泥棒に、
「どうぞ、入って下さい」
と言っているようなものではないか!!
 
 
 一応、部屋を確認した結果、何も盗られておらず、被害が無かったのが幸いだったけど。
 
 
 
 しかし…。
 何だか、自分の注意力に益々自信を無くしてしまった一件であった。
 
 あぁ…。
 
 
 * * * * * * * 
 
 
 何か、題名だけ見ると、演奏会関連の事柄かと思ってしまいそうだけど…。
 実際は、全然無関係である。
 あー、しっくりくる題名の付け方を身に付けたい〜。それと、仮名の付け方も。(私が考えたのには、ろくなのが無い…)
 
 
 バージンロード、というのは、和製英語なんですね。
 本当は、単に"aisle"(通路)というのだそうな。
 カタカナ語辞典で仕入れた、付け焼き刃の知識ですが。
 
 
 ふと思い出したこと。
 昔、英語の授業の教材で、「移り変わる家族の姿」というような内容の、英字新聞の記事があった。
 そこで、初婚ではない場合、例えば、花嫁の連れ子が結婚式のベール持ちの係を務めたりすることもある…という話が出た折に、教師が、
「子連れ結婚なのに、『バージンロード』だなんて、おかしいですよね〜」
などと言っていた。
 そんな、わざわざ言わずもがなのことを口に出すなんて…と、私は(多分、他の学生たちも)呆れていた。
 
 大体、子連れ結婚に限らず、現代では、名前にそぐわない状態(和製英語のほう)でその道を歩くことも珍しくなかろうに。
 だから何やっちゅうねん、というぐらいの些末な事柄でしかない。
 
 
 まぁ、それはともかく。
 基本的には、当事者同士の問題なのだから、ふたりにとってよいようになるのであれば、それが何よりである。(もっとも、現実には、「家と家のつながり」という側面もあるのだろうけど…。)
 だから、ましてや家族でも何でもないただの部外者が、変に騒いだり、あるいは、かの教師のように皮肉めかしてからかったり、などということは、しなくてもよいのに…と思う。
 たとえ、上記のようなものも含め、色々な事情があろうとも。
 
 
 歩き方に云々と文句を付けるなんて、さして意味が無い。
 肝心なのは、どんなふうに歩くのか、ではなく、その後なのだろうから。
 
 
 
 
 
 
 …と、言えるようになりたいものだ。(<ただの理想なんかい…)
 
 
 * * * * * * * 
 
 
 あぁ、そうさ、確かに動揺しているとも!
 それは認める。
 
 
 しかし、敢えてこの時期に発表、ということは、本人たちはある程度叩かれることも覚悟の上で、なんだろうからなぁ…。
 とにかく、肝心なのは「その後」。
 (何だか偉そうな物言いになってしまったが…)
 
 
 …しまった、今回の場合、ふたりとも初婚だった!(ですよね?)
 それなのに、再婚の例を出すなんて、一体何をしているんだ、私はー?!(間抜け)
 
 
 
 ともあれ、ふたりの未来に幸あれ、ということで。
 
 

迷言あれこれ

2003年3月24日
 地元ネタで恐縮なんですが。
 前日、書き漏らしたことをば。
 
 
 * * * * * * * 
 
 
 その1。
 夕ご飯を食べたレストラン(カプリ●ョーザ)の、窓からの眺めを見下ろしての会話。
 
猫「ほら、あれが平城宮跡やで」
ク「えっ、そうなん?! 私、てっきり、どこかのグラウンドやと思ってたわー」
 
 グ、グラウンド、ですか。
 …それにしては、えらいだだっ広い…広すぎるやん!
 まぁ、確かに、あの場所で草野球をしている人たちもいるけれど。(まさに文字通り、「草野球」といった感じである。夏には本当に、あの辺り一帯、草ぼうぼうになるし。)
 でも、管理側(管轄がどこなのかは、正確には知らないが)としては、遺構やら昔の庭園やらを復元したりして、頑張っているみたいなんだけどなぁ…。
 クニちゃんは、
「あんなだだっ広い土地、なんで放ったらかしてあるんやろう?」
と疑問に思ったようだが、ああいう場所が街中のすぐそばにあっても悪くないと思うんだけど。(そう考えるのは、もしや私だけか?)
 それに、あの辺、何が埋まっているか分からないしなぁ。開発すべく掘り返したら、大昔のものが新たにどんどこ出てきて、さぁ大変…ってなことになりそうだ。大いにあり得る話だな。
 
 とはいえ、やはり、ぱっと見は、ただの広大な空き地なのか。これからの季節は、草木の若芽が出てくるから、色彩がきれいになるんだけどね。
 
 
 
 その2。
 店をうろついているときの会話。
 
 とあるブラウスの店(ナラ●ミーチェ)を見て一言。
 
ク「あの店は、奈良にあるからナラ●ミーチェなん?」
 
 どうやら彼女は、「奈良●ミーチェ」だと思い込んでしまったらしい。
 
 じゃあ、津にあったらツカミーチェ? 名古屋だったらナゴヤカミーチェ?(←伏字はどうした、私)
 …違う、それは違うぞ。
 大いに笑い転げてしまったのだった。(ひどい奴)
 
 
 
 その3、というか、おまけ。
 これは、クニちゃんの発言ではないのだけど。
 だいぶ前に、電車内で耳にした、修学旅行生たちの会話。(土地柄、彼らも含め、観光客が結構いるのだ。)
 車窓からの風景を眺めながらのやりとりである。
 
 
「あ、あの門、なんていう名前だったっけ?」
「えーっと、何だったかなぁ……。あ、思い出した、あれはねー、
 
  羅生門!
 
 そうだよ、きっとあれだよ」
 
 
 …………。
 
 ち、違う…。
 あれは、あれは、朱雀門やー!!
 
 と言いたくて言いたくて仕方がなかったが、他人の会話にくちばしを突っ込んで指摘するのは躊躇われ、結局知ったかぶりと勘違いを訂正することも出来ずに、その場をやり過ごしてしまった私。
 ちょっと悪いことをしてしまったかな。
 彼女らが、間違いに気付くのはいつの日か。
 
 でも、子供の頃って、えてしてそういうことって少なからずあるんだよねー。うんうん。(他人事)
 
 …しかし、かく言う私は、今でも時折やらかしてしまうけどな。
 
 

身勝手大爆発

2003年3月23日
 前日の日付の日記では、空腹ではろくなことを考えない、ということを、図らずも証明してしまった。
 というわけで、今日はその反省を踏まえ、きちんと腹ごしらえをしてから本文記入をしている。
 とはいえ、恐らく内容は大差無く、いつもの如し、であろうが…。
 
 
 * * * * * * * 
 
 
 
 この日は、昼前にメールが届く。
 送信者は、友人のクニちゃん(仮名)。
 近々、奈良で暮らし始めることになったので、その下見に訪れたのだとか。
 で、もし都合がよければ会おう、という内容。

 
 この時私は髪を洗いたかったので、その旨をメールで返信。
 すると、向こうも何か別の用事があるらしく、更には、
「調整可能だから、何時でもいいよ」
との、心の広いお返事が。
 …ここで、私の耳元で、悪魔が囁きました。
 
 待ち合わせを14時30分にすれば、●タック25が見られるよ。見てから行こうよー。
 
 この●タック25とは、誰もが知っているだろう、あの、パネル式の長寿クイズ番組のことである。(関係ないけれど、こう書くと、ご長寿クイズと混同されてしまいそうな…。それとは違いますよー。)
 そして、私の日曜の楽しみといえば、この●タック25と●点(これまた長寿の、夕方の番組である)なのだ。
 もちろん、用事があったり、昼寝をしていたりすると、見ないのだが、それ以外の時は大抵見る。
 
 
 そういうわけで、提案をしてみたところ、すんなりと受け入れられた。
 ちょっと悪いなぁ、と思いつつも、でも彼女も急がないって言っているからさー、と自らに言い訳をし、ほっとする。
 こんなんでええんか、私?
 …まぁ、承諾がもらえたので、よしとしよう。
 お前は友人よりクイズ番組を優先するのか? という突っ込みはさておいて。
 
 
 そんなわけで、無事に洗髪を済ませ、14時過ぎに家を出る。
 S大寺駅には、クニちゃんは、ちょっと遅めに到着。でも、私としては、先に書いたようなことがあったので、よかった〜、などと思ってしまった。あぁ、なんて身勝手な私。
 一方、彼女は彼女で、和服姿の私が近付いて来た時には、
ク「どこの勧誘の人かと思った」
らしいけど。か、勧誘…なのか。それは初めて言われたぞ。
 ●タック25では、耳と目さえ働いていればよいので、音声(問題文)を聞きながら、テレビ画面をちらちらと見、余った手で着付をして出掛けたのだが。
 驚かれたのは、やっぱり、ちゃんと予告せずに着ていったからか?
 
 
 とにかく、そんなクニちゃんとふたりで、S大寺駅近くにある寺・S大寺(そのまんまやん…)を拝観・散策し、その付近もぶらつく。
 そして、店を冷やかして歩いた後、夕食。
 食事中に、彼女は、
「今日は、付き合ってくれてありがとう。色々と連れ回してしまって、悪かったね」
というようなことを言ってくれたのだが、実は私は、苦痛でも何でもなかった。
 というのも、一応行動を共にしていたとはいうものの、結構、したいように振舞っていたからである。
 彼女が家電製品を見ている時にも、私は全然真剣じゃなくて、近くにあった展示用のテレビで、暫しの間、スポーツ観戦をしていたし。(ちなみに、クニちゃんは相撲だと勘違いしていたようだが、本当はプロ野球のほうを見ていたのだ。)
 第一、服装からして、大して足ごしらえは要らないと知らされたのをよいことに、あんなふうだったしな。(一応、伏線は張っておいたんだけどなぁ…。「では、好き放題な格好をして行きますね」と、返信メールで(笑))
 
 
 …結局、私ってそういう人間なのか? と思ったのだった。
 この日は●点は諦めたものの、それでもやはり、なぁ…。
 

ジェル増殖の謎

2003年3月22日
 今は、時間も体力も無いのだけれど、ちょっとした疑問があるので、書いてみる。
 あまりにも下らない疑問ではあるが。
 
 
 * * * * * * * 
 
 
 化粧に気合をあまり入れていない猫またぎ。
 しかし、基礎モノは一応付けている。
 その手順は以下の通り。
 
  化粧水 → 乳液 → ジェル(保湿効果か何かがあるらしい)
 
 で、この最後の「ジェル」が、そろそろなくなりかけてきた。
 近所の薬局で、新しいものを購入せねば。
 
 しかし、このジェルを買い足すのが、少々遅くなってしまった。(なくなるだいぶ前に予め買っておけばよいのだが。そういう、余裕を持った行動は、私はなかなか出来ないのだ…。)
 そこで、入手までの間をしのぐため、実は、ジェル容器に乳液を適宜注ぎ足して、のばして(薄めて)使っていたのである。
 効果の程は知らないが、まぁ、代用品にはなるかなぁ、なんて思って。(やることが大雑把です)
 それに、乳液もジェルも同系列のものを使っているので、たとえ混ぜても、成分が相殺しあうこともなかろう、と。
 
 
 ところが。
 これが、存外減らない。
 乳液注ぎ足し前に、私がぱっと見で推し量ったところ、
「乳液を足しても、せいぜいあと2、3日ぐらいやな…」
というほどしかなかったのに、それが今や、1週間にもなる。
 
 
 思い違いかもしれないが…
 なんか、「ふえている」ような気がする…。
 ただ乳液を入れた「さらさら」の状態ではなく、適度に「こってり」した感じもあるのだ。
 
 でもなぁ。
 そんな、「牛乳を加えると、ヨーグルトが出来上がる酵母」みたいなことが、果たして、化粧品でも起こるんだろうか…?
 ただ単に、「乳液の水分が蒸発しているだけ」、なんだろうか、やっぱり。
 
 うーむ…よく分からん。
 
 
 * * * * * * * 
 
 
 考えていると、眩暈がしてきたので、ここらで書き込むことにします。
 原因は多分、空腹でしょう。というわけで、今からご飯を食べます。
 お腹が空くと、ちゃんとものが考えられない、我が体質…。
 

愛を作る、って?

2003年3月20日
 
 戦争が始まってしまったというのに、こんなに呑気な日記を書いていていいのだろうか、とも思わないでもないけれど…。
 
 
 * * * * * * * 
 
 
 「大津波」という言葉がある。
 その意味はもちろん、
「大きな津波」
のことである。
 
 しかし、実を言うと、私はS県出身なので、幼少の頃、これを、
「大津市(S県の県庁所在地)の波」
のことだと思い込んでいた。
 なので、
「なんでわざわざ、地名の付いた呼び方があるんやろう? それに、B湖(S県にある、でかい湖<バレバレです)なんて、海じゃなくて湖なんやから、その波なんて、大したこともなかろうに…。なんでそんなに大騒ぎするのかなぁ」
と、疑問に思っていた。
 それが、「大津/波」ではなく、「大/津波」だと気付いたのは、だいぶ大きくなってからのことであった。
 つくづく、間抜けな子供である。
 
 
 しかし、その後も歴史は繰り返す、というか、つくづく学ばない私だなぁ、と思う。
 というのも、小説を読んでいて、
「メイクラブ」
という言葉が出てきた時に、また例の如くに区切りを間違え、
「5月のクラブ」
だと勘違いしそうになったのだ。
 これも正しくは、「メイ/クラブ」ではなく、「メイク/ラブ」なのだと、ほどなくして文脈で気付いたが。
 ふぅ、危ない危ない。
 
 
 しかし…。
 ふーん、愛を作る、のか。
 ご苦労様です〜。(他人事)
 
 
 なーんて言っていて、ええんやろうか…。
 
 奈良市の隣、北東部に位置する村へ、またもや、梅を見に出掛ける。(その場所自体は初めてだが、観梅は2月末にもあったので。)
 実は、数年前から、奈良に居る間に出来れば行ってみたいと思っていたのである。
 というのは、漫画『●ラスの仮面』の劇中劇「紅天女」の舞台として、モデルとなった地域がここだろう、と推測していたからなのだ。そういうわけで、一度この目で見てみたかったのである。
 そんな、ミーハー魂丸出しで、いそいそと臨時急行バスに乗り込む。
 …はい、今回も、例に漏れず、単独行動です。
 
 
 到着まで、バスに揺られること、実に1時間強。これはもはや、小旅行である。
 しかし、ここのところの寒さで開花が遅れ気味だったものの、来てよかったなぁ、と私は思った。ちょっとした桃源郷、といった感じで。(…「梅なのに桃源郷とはこれ如何に」という突っ込みは、ご勘弁を。)
 歩き回るのは多少しんどかったが、時折ふわっと梅の香りが漂ってきたりして、嬉しかった。
 
 
 
 ここで、ちょっくら感想などを。
 
 
・ご当地の特産品
 梅製品が色々あったが、私が買ったのは、草餅、梅シロップ、そして、ひげ茶。
 この「ひげ茶」というのは、煎茶らしい。そういえば、看板に「梅と茶の村」とか何とか、書かれていたような気が…。(不勉強なのでよく知らない)
 帰宅後数日してから飲んだが、何故か、あまり美味しいとは感じられない…。首を傾げながら急須の中を見て、納得。どうやら、茶葉の量が足りなかったようだ。いつもの茶葉とは違うので、勘が狂ったらしい。(もっと嵩が増えると思っていたので、少なめにしていたのだ…。)
 よし、次からは、もっと多めに使ってみよう。
 ちなみに、梅シロップは封を開けていないけれど、草餅はぺろっと完食。シロップは、ノンアルコールなので、下戸の人にもよさそう。もっとも私は、焼酎か何かで割って飲む予定ですが(笑)。楽しみ楽しみ。
 
 
・絵葉書
 自分で写真もばしばし撮ったが、絵葉書も買う。
 しかし…帰宅後に包みを開けて気付いたのですが、郵便番号の欄が、5桁でした…。も、もしや、ここ数年の間は、新たには印刷されていない、つまりは、あまり人気が無…(省略)
 ということなんだろうか。うーむ。禁句か?
 
 
・小枝
 道すがら、梅の枝を手に持った人とすれ違う。
 一瞬ぎょっとしたが、
「近くの観光会館で、もらった」
との会話を耳にして一安心。どうやらそこでは、(多分、土産物購入者に)自分のところの梅の小枝をプレゼントしているようだ。
 そうだよね、いくら、
「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」
とはいえども、ド素人がめいめい勝手に折り取るのは、ちょっと…と思っていたので、ほっとする。 
 
 
・足ごしらえはしっかりと。
 踵が少々高めのブーツで出掛けた私は、大馬鹿者です、はい。山の中を深く分け入る、とまではゆかずとも、多少勾配のある道だったので。ぬうっ、不覚〜。
 おかげで、膝のみならず、股関節にまでも、きました。あいたたた…。(自業自得)
 
 
・徹夜明けに行くべからず。
 …もはや暴挙以外の何物でもありません。
 帰りのバスでの記憶が、殆ど無かったのは、そのせいでしょうか。多分そうでしょう。いや、車中で舟をこぐのは、私にはよくあることなのですけどね。(乗り物に揺られると眠くなるタイプ)
 しかしまぁ、到着先で倒れた、なんてことはなく、恙無く過ごせたので幸いでした。
 
 
・温泉
 きょろきょろと見回して探してみたが、場所が分からず、そして時間も足りなかったため、結局は断念。一応、入浴セットも持参したのに〜。
 後で●っぷる(情報誌)で確認したところ、なんと、その日は定休日だったことが判明。(そんなことは事前に調べておけ、私!)
 教訓:復習より予習を念入りにすべし。
 
 
 
 …あれ? 肝心の、梅に関する記述が、あんまり無いぞ。
 まぁいいか、それについては、各々の目で実際に確かめてもらうとしよう。(無茶苦茶)
 
 
 ということで、ここで、ちょっとは役に立つ情報を。
 
・急行臨時バスを利用する際には、「●まわりカード」(昼間専用の割引カード)が使えます。但し、利用額ぴったりでの購入は出来ないのが難ですが…。まぁ、余った分は市内観光でのバス利用に充てましょう。(いい加減)
 
 
 あ、でも、急行臨時バスの運行は、今週いっぱい限りだったような…。しまった〜。
 し、しかし、梅自体は、寒さで開花が遅れているので、運行期間終了後に行くのもいいかもしれませんよー。
 
 
 
 
 …これは本当に観梅日記なんだかどうなんだか。本人ですら疑問である。一体何を書いているんだ私は。
 何だか、無駄に長くなってしまったような…。
 

坊主憎けりゃ…

2003年3月17日
袈裟まで、とは、よく言ったもので。
 
 あ、もちろん、本物の僧侶を憎んでいるわけではありませんよ、私は。
 単に、たとえとしての表現であって。
 
 
 「坊主」と「袈裟」とは、全くの無関連ではあらねども、だからといって、一緒くたにしてよいものではない、とは思う。
 だが、わかっているつもりではあるものの、時には、反感などの負の感情が、抑えがたくなってしまいそうで…。
 
 
 
 
 そしてその後、ふと我が身を振り返り、反省。
 
 
 
 
 あぁ、何と了見の狭い私。
 世界が大変な事態になっているというのに、こんなことを考えているなんて…。
 
 人間の器って、こういうところで、自ずと顕れてしまうものなのだろうか…。
 

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